■インタビュー 岩田 孝之トレーナー(イセザキモール店)



岩田さんは、元陸上自衛隊の自衛官。イセザキモール店の男性トレーナーの中では、最年長クラスの30歳。研修所では、「落ちこぼれ」寸前だった岩田さんが、同期やトレーナー仲間の力を借り、トレーナーとして活躍するまでを伺いました。

もくじ 
  1.  1.「考えて、不安になって、動けなくなるより、取りあえずやってみる」
  2.  2.「同期が、どんどん卒業していくのに、自分は…」
  3.  3.手技でも、接客でも、最も助けになったのは、同期や後輩
  4.  4.「研修所には人より長く通ったが、楽しかった」
  5.  5.自分より若いトレーナー仲間に、支えられてきた
  6.  6.先輩トレーナーが、仕事のさばき方、ダイエット、ヘアサロンまでアドバイス
  7.  7.前屈選手権で、担当したお客様が1位に!
  8.  8.みんなで力を合わせて、ひとつの目標を達成する
  9.  9.将来の夢


■ 「考えて、不安になって、動けなくなるより、取りあえずやってみる」

-- 以前は、全く畑違いの陸上自衛隊の自衛官だったと伺いました。どういう経緯で、Dr.ストレッチの一員となられたのでしょう。

自衛官時代、訓練の様子
(左:岩田さん)
知人から「こういう仕事があるよ」と紹介されたのが、Dr.ストレッチでした。
前から、人の身体に興味を持っていたし、試しにDr.ストレッチで施術してもらいました。私は、もともと身体は硬い方ですが、ストレッチですごく柔らかくなって、体調も良くなったんです。「これはすごい。これだけのストレッチが、できるようになってみたい」と、転職を決めました。

-- 自衛官からストレッチ専門店のトレーナー。未経験の分野への転職に不安はありませんでしたか。

私は、「後から考えるタイプ」なんです。考えて不安になって、動けなくなるより、取りあえずやってみる。そのほうが、新しいことに出会える。やってみてから考えて、不都合なことがあれば、調整すればいい。

■ 「同期が、どんどん卒業していくのに、自分は…」

-- 研修所に入ってみていかがでしたか。

同期が、どんどん卒業していく中、私は、なかなか卒業できませんでした。
同期は、トレーナーの専門学校卒業生など、身体に詳しい人が多かったので、研修所の卒業も早かった。
一方、私は、身体の専門知識はないし、当初は、自衛隊時代の仕事に取り組む姿勢が抜けず、研修所に馴染めませんでした。

-- 「自衛隊時代の仕事に取り組む姿勢」とは、具体的にどういうことでしょう。

自衛隊は、努力をしても、しなくても、同額の給料がもらえるところ。6年間の自衛隊人生で、「(給料は、どっちみちもらえるんだから)仕事は、頑張らなくていいもの、こなせばいいもの」と考え、仕事に取り組むようになっていました。
自分が正しいと考えていたので、「世間の常識では、給料は努力への対価」と言われても納得できず、研修所では、自ら努力して学ぼうとしませんでした。おまけに、私の性格なのか、自分をさらけ出したくない気持ちが強かったので、周囲の同期たちとの会話もなかった。それで、どんどん取り残されていったわけです。

-- それからどうなりましたか。

さすがに、このままじゃダメだなと思いました。自分の考えに固執していては、埒があかない。取りあえず、積極的に研修に参加することにしました。そう決めてから卒業までは、早かったです。

■ 手技でも、接客でも、最も助けになったのは、同期や後輩

-- 手技を身につけたり、接客力を磨く上で、助けとなったものはありましたか。

はい。 まず、自衛隊時代、運動を始める前に、行っていた準備運動が、手技を学ぶ手がかりになりました。「どこを動かせば、どの筋肉が伸びる」程度の知識ですが、役立ちました。
手技でも、接客でも、最も助けになったのは、同期や後輩。私は研修終了までに時間がかかったので、同期が卒業してからは、後輩にも助けてもらいました。

手技は、同期や後輩と、お互いにストレッチの技をかけあい、どこをどうすれば、効果的なストレッチができるかを覚えていきました。

Dr.ストレッチでは、接客の中でも、お客様に、症状や施術について、わかりやすく説明し、納得していただくことを重視しています。身体の知識に乏しい私は、お客様に「なるほど」と言ってもらうだけの説明をする自信がありませんでした。
それで、専門学校の卒業生など、専門知識のある同期や後輩などに頼んで、小学生でもわかるように、各症状や施術について説明してもらいました。私は、それらを書き留め、書き留めたものを何度も口に出して覚え、自分なりの「わかりやすくて、納得していただける説明」にアレンジしていきました。

-- 岩田さん流の「わかりやすくて、納得していただける説明」の具体例をお聞かせください。

例えば、肩こりとはどういう症状で、どう施術するかをお客様に説明する場合…
「肩まわりに、しこりがありますよね。これは筋肉が硬くなったもの。この中にある神経や血管が圧迫されて、肩こりが起きます。だから、周囲の筋肉をほぐし、しこりをなくせば、いいんですよ」
こんな感じです。

■ 「研修所には人より長く通ったが、楽しかった」

-- 研修所で多くを学ばれたようです。

はい。
研修所には人より長く通いましたが、自分から進んで勉強するようになってからは、行くのが、とても楽しくなりました。研修所は、「One for all. All for one」(1人はみんなのために、みんなは1人のために)的な雰囲気で、お互いが助け合う場でした。最初は孤立気味だった私も、受け入れてくれました。おかげで、技はそれなりに身に付き、知識も増えました。多種多様な経歴の人との出会いも面白かった。40代の介護士、30代のアメフトのトレーナー、20代の元プロサッカー選手、20代のお笑い芸人…。人それぞれの考え方に触れ、視野が広がりました。

実は、今も、休みの日に研修所に通っているんです。勉強したり、後輩に技を教えたり、教えられたり…。自分のペースで学ぶのは好きだし、研修所は自主練OKなんで助かっています。

■ 自分より若いトレーナー仲間に、支えられてきた

-- それでは、店の方はいかがですか。

トレーナー仲間に、フォローしてもらっています。
店に入った当初、ちょっとかっこいいとこ見せようと、「お客様、3人呼び込んできます!」と宣言したものの、1人~2人しか呼び込めなかったり、時には、全く呼び込めなかったりすることが、よくありました。

イセザキモール店トレーナー陣の社員研修
(左から3人目:岩田さん)
そんな時、
「そもそもできないことを、やると言ってはダメ」
「ちゃんと考えてから、発言して」
と注意してくれた先輩トレーナー。

注意されて、シュンとしていると、
「そういうこともあるよ」
と声をかけてくれた同期のトレーナー。

みんな、私より年下の20代ですが、私を育て、支えてくれました。

■ 先輩トレーナーが、仕事のさばき方、ダイエット、ヘアサロンまでアドバイス

これまでで、一番助かったのは、先輩トレーナーのアドバイス。
店に入ったばかりの頃、やることが多すぎて、何から手をつけていいかわからなくなった時のことです。

「まず、やるべきことを書き出して。それから優先順位をつけて。トップにきたものに手をつけるには、何をやったらいいか、わかる?わかる範囲でいいから、書き出してみて。この中で、どれからやればいいと思う?…」

私に考えさせながら、仕事をさばく手順を教えてくれました。

アドバイスのおかげで、効率的に仕事をこなせるようになりました。

この先輩トレーナーは、私より年下の26歳。栄養面にも精通している人なので、ダイエットのアドバイスまでしてもらい、目標体重を達成。ついでに、いきつけのヘアサロンを紹介してもらって、先輩と同じく、店長にヘアカットしてもらい、イメチェンまでしました(笑)。



■ 前屈選手権で、担当したお客様が1位に!

--  先日、イセザキモール店で、お客様の前屈の伸び率を競う「前屈選手権」が開催されました。第一位の方は、岩田さん担当のお客様。優勝したお客様の担当トレーナーも、表彰されると聞いています。

はい。身体に関する知識、手技、接客はまだまだ未熟ですが、努力した分、研修を始めたばかりの頃より向上してきました。今では、一般社会の常識「給料は努力への対価」を実感しています。

■ みんなで力を合わせて、ひとつの目標を達成する

-- 岩田さんにとって、イセザキモール店で働く喜びは、何でしょう。

みんなで力を合わせて、ひとつの目標を達成すること。
今、ちょうど、Dr.ストレッチ全店で業績を競うイベント「F1」の真っ最中で、一日当たりの目標お客様数をクリアしようと、いつも以上に、全トレーナーで頑張っているところです。目標数に達する頃には、もうみんなヘトヘトですが、達成すると、みんなで大喜び、疲れも吹っ飛びます。

■ 将来の夢

-- 最後に、将来の夢をお聞かせください。

みんなが私を助けてくれたように、私もサポート役をしたいので、敢えて、副店長を目指しています。

-- ありがとうございました。


※ 取材日時 2013年12月
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